だれもわたしたちの父の裁きを逃れることはできない
パウロは、第一章の罪のリストを楽しんでいた読者に矛先を向ける。自分も同じことをしながら他人を裁くなら、それは自分を罪に定めることになる。宗教的な資格も誰の免除にもならない。私たちの父は人を分け隔てなさらず、律法を持たなかった異邦人も良心によってそれを守ることができる。
2 1だから、あなたがだれであろうと、他人を裁くとき、弁解の余地はありません。人を裁きながら、あなたは自分自身を罪に定めているのです。あなたも同じことをしているのですから。 2わたしたちは知っています。このようなことを行う者に、わたしたちの父の裁きが正しく下ることを。 3このようなことを自ら行いながら、それを行う他人を裁くあなたは、わたしたちの父の裁きを逃れられると思っているのですか。 4それとも、あなたは御父の慈愛と寛容と忍耐の豊かさを軽んじ、わたしたちの父の慈愛があなたを悔い改めへと導くためのものであることを知らないのですか。 5しかし、あなたはその頑なで悔い改めない心のために、怒りの日、すなわちわたしたちの父の正しい裁きが現れる日に向けて、自分自身に怒りを蓄えているのです。 6御父はおのおのに、その行いに従って報いられます。 7たゆまず善を行い、栄光と誉れと不滅を求める人々には、御父は永遠の命をお与えになります。 8しかし、自分の利益を求め、真理を退け、不義に従う者には、怒りと憤りが臨みます。 9悪を行うすべての人には、苦しみと悩みが臨みます。まずユダヤ人に、次いでギリシア人に。 10しかし、善を行うすべての人には、栄光と誉れと平和が与えられます。まずユダヤ人に、そしてギリシア人にも。 11わたしたちの父は、人を分け隔てなさらないからです。 12律法を持たずに罪を犯した者は、律法によらずに滅び、律法の下で罪を犯した者は、律法によって裁かれます。 13律法を聞く者がわたしたちの父の前に義とされるのではなく、律法を行う者が義とされるのです。 14実際、律法を持たない異邦人が、生まれつき律法の求めることを行うなら、律法を持たなくても、その律法は彼らのうちに働いているのです。 15彼らは、律法の働きが自分の心に記されていることを示しています。彼らの良心も証しし、また互いに相争う思いが、彼らを責めたり、弁護したりするのです。 16 それは、わたしたちの父がイエス・キリストを通してすべての人の隠れたことを裁かれる日に起こります。わたしの福音が告げるとおりです。 a a v16 わたしたちの父が裁き主であられますが、御子を通して裁かれます——御父はすべての裁きをイエスに委ねられたのです。
律法はあなたを救わない
17しかし、もしあなたが自分をユダヤ人と呼び、律法に頼り、わたしたちの父を誇りとし、 18律法によって教えられて、わたしたちの父の御心を知り、何が優れているかを見分け、 19自分は目の見えない人の案内者、闇の中にいる人の光、 20愚かな者を正す者、未熟な者の教師であり、律法のうちに知識と真理の姿を持っていると確信しているなら—— 21他人を教えるあなたが、自分自身を教えないのですか。盗むなと説くあなたが、盗むのですか。 22姦淫するなと言うあなたが、姦淫するのですか。偶像を忌み嫌うあなたが、神殿を荒らすのですか。 23律法を誇りとするあなたが、律法を破ることによって、わたしたちの父を辱めるのですか。 24「あなたがたのために、わたしたちの父の名は諸国民の間で汚されている」と書いてあるとおりです。 25割礼は、あなたが律法を守るなら益があります。しかし律法を破るなら、あなたの割礼は無割礼となります。 26だから、無割礼の者が律法の求めることを守るなら、その無割礼は割礼と見なされるのではないでしょうか。 27生まれつき無割礼のままで律法を守る者は、文字と割礼を持ちながら律法を破るあなたを裁くことになります。 28外見上のユダヤ人がユダヤ人なのではなく、また肉体に施された外見的な割礼が割礼なのでもありません。 29むしろ、内面においてユダヤ人である者こそがユダヤ人であり、文字によらず霊による、心の割礼こそが割礼なのです。その人の誉れは、人からではなく、わたしたちの父から来るのです。