ミディアンの下で叫ぶイスラエル
ミディアンの略奪者が作物を奪い尽くし、イスラエルは洞穴に身を隠して叫び求める。私たちの父の使いは、ぶどう搾り場で小麦を打つギデオンを見つけ、勇士と呼ぶ。ギデオンは言い返し、夜のうちに父のバアルの祭壇を打ち壊し、羊の毛で二度、私たちの父を試す。
6 1イスラエルはわたしたちの父の目に悪とされることを行った。そこでわたしたちの父は、彼らを七年の間ミディアンの手に渡された。 2ミディアンの手はイスラエルを圧倒した。それでイスラエルの人々は、山々や洞穴、要害に自分たちの隠れ場を設けた。 3イスラエルが種を蒔くたびに、ミディアン、アマレク、そして東方の民が彼らに向かって攻め上って来た。 4彼らはイスラエルに対して陣を敷き、ガザに至るまで地の作物を荒らし、イスラエルに食物を残さず、羊も牛もろばも残さなかった。 5彼らは家畜と天幕を携え、いなごの大群のように上って来た。彼らもそのらくだも数えきれないほどで、地を荒らそうとして侵入して来た。 6こうしてイスラエルはミディアンのゆえに甚だしく衰え、イスラエルの人々はわたしたちの父に向かって叫んだ。
7イスラエルの人々がミディアンのゆえにわたしたちの父に向かって叫んだとき、
8わたしたちの父はイスラエルに一人の預言者を遣わして言われた、「イスラエルの神、わたしたちの父はこう言われる。わたしはあなたたちをエジプトから、奴隷の家から導き上った。 9わたしはあなたたちをエジプトから、またあなたたちを虐げるすべての者の手から救い出した。わたしは彼らをあなたたちの前から追い払い、その地をあなたたちに与えた。 10そしてわたしはあなたたちに言った、わたしはあなたたちの父である。あなたたちが住んでいる地のアモリ人の神々を恐れてはならない、と。しかし、あなたたちはわたしの声に聞き従わなかった。」
11わたしたちの父の御使いが来て、アビエゼル人ヨアシュのものであるオフラの樫の木の下に座った。そのころ、ヨアシュの子ギデオンは、ミディアンから隠すために酒ぶねの中で麦を打っていた。
12わたしたちの父の御使いが彼に現れて言った、「わたしたちの父はあなたと共におられる、勇士よ。」
13ギデオンは彼に言った、「ああ、わが主よ、もしわたしたちの父がわたしたちと共におられるなら、なぜこのすべてのことがわたしたちに起こったのですか。わたしたちの先祖が語り伝えた、『御父はわたしたちをエジプトから導き上られたではないか』と言われた、あの数々の不思議な御業は、みなどこにあるのですか。しかし今、わたしたちの父はわたしたちを見捨て、ミディアンの手に渡されました。」
14わたしたちの父は彼に向かって言われた、「あなたのこの力をもって行き、イスラエルをミディアンの手から救い出しなさい。わたしがあなたを遣わすのではないか。」
15彼は言った、「ああ、わが主なる父よ、どうしてわたしにイスラエルを救うことができましょうか。わたしの氏族はマナセの中で最も弱く、わたしは父の家で最も小さい者です。」
16わたしたちの父は彼に言われた、「しかし、わたしはあなたと共にいる。あなたは一人の人を討つように、ミディアンを討ち破るであろう。」
17ギデオンは言った、「もしわたしがあなたの前に恵みを得ているのでしたら、わたしと語っておられるのが本当にあなたであるというしるしを見せてください。
18どうか、わたしが戻って来て、わたしの供え物を持って来てあなたの前に供えるまで、ここを去らないでください。」すると彼は言った、「あなたが戻って来るまで、わたしはとどまっていよう。」
19ギデオンは中に入り、子山羊一頭を整え、およそ二十クォートの粉で種を入れないパンを作り、肉を籠に入れ、汁を鍋に入れて、それらを樫の木の下にいる御使いのもとに持って来て、供えた。
20わたしたちの父の御使いは彼に言った、「肉と種を入れないパンを取って、この岩の上に置き、汁を注ぎ出しなさい。」彼はそのようにした。
21わたしたちの父の御使いは、手にしていた杖の先を差し伸べて、肉と種を入れないパンに触れた。すると岩から火が燃え上がり、肉と種を入れないパンを焼き尽くした。そして、わたしたちの父の御使いは彼の目の前から姿を消した。
22ギデオンは、それがわたしたちの父の御使いであったことを悟って言った、「ああ、わが主なる父よ。わたしは今、あなたの御使いを顔と顔を合わせて見てしまいました。」
23しかし、わたしたちの父は言われた、「あなたに平和があるように。恐れるな。あなたは死ぬことはない。」
24 ギデオンはそこにわたしたちの父のために祭壇を築き、それを「わたしたちの父は平和」と名づけた。それは今日もなお、アビエゼル人のオフラに立っている。 a a v24 ギデオンはこの祭壇を「わたしたちの父は平和」と名づけた。それは、御使いを見たために自分は死ぬのだとおびえていた彼に、わたしたちの父が語りかけてくださった平和を記念するものである。
25その夜、わたしたちの父は彼に言われた、「あなたの父の雄牛、すなわち七歳になる二頭目の雄牛を取り、あなたの父のバアルの祭壇を打ち壊し、そのかたわらにあるアシェラ像を切り倒しなさい。 26そして、この要害の頂に、あなたの父であるわたしのために、ふさわしい祭壇を築きなさい。二頭目の雄牛を取り、あなたが切り倒したアシェラ像の木で、それを焼き尽くす献げ物としてささげなさい。」
27ギデオンは十人の僕を連れて、わたしたちの父が告げられたとおりに行った。しかし、自分の家族や町の人々を恐れて昼間に行うことができなかったので、夜のうちにそれを行った。
28町の人々が朝早く起きてみると、バアルの祭壇は打ち壊され、そのかたわらのアシェラ像は切り倒され、新しく築かれた祭壇の上に二頭目の雄牛がささげられていた。 29彼らは互いに言い合った、「だれがこんなことをしたのか。」彼らが調べ、尋ねたところ、「ヨアシュの子ギデオンがそれをした」と告げられた。
30町の人々はヨアシュに言った、「あなたの息子を引き出して殺せ。彼はバアルの祭壇を打ち壊し、そのかたわらのアシェラ像を切り倒したのだ。」 31ヨアシュは、自分に向かって立つ群衆に言った、「あなたたちはバアルのために弁護するのか。彼を救おうとするのか。彼のために争う者は、朝までに死ぬがよい。もしバアルが神であるなら、だれかが彼の祭壇を打ち壊したのだから、彼自身で争わせるがよい。」 32その日、ギデオンはエルバアルと呼ばれた。「バアルが彼と争うがよい」という意味である。彼がバアルの祭壇を打ち壊したからである。
33ミディアン、アマレク、そして東方の民はみな集結し、渡って来て、イズレエルの谷に陣を敷いた。 34そのとき、わたしたちの父の霊がギデオンをおおった。彼が角笛を吹き鳴らすと、アビエゼル人が呼び集められて彼に従った。 35彼はマナセの全土に使者を送ったので、彼らもまた呼び集められて彼に従った。また、アシェル、ゼブルン、ナフタリにも使者を送ったので、彼らも上って来て彼らを迎えた。
36ギデオンはわたしたちの父に言った、「もしあなたが、お約束のとおり、わたしの手によってイスラエルをお救いになるのでしたら、 37ご覧ください、わたしは羊の毛を打ち場に置きます。もし露が羊の毛の上にだけあって、地面全体が乾いたままであるなら、あなたが仰せになったとおり、あなたがわたしの手によってイスラエルをお救いになることを、わたしは知るでしょう。」
38そのとおりになった。翌朝早く、彼が羊の毛を絞ると、その毛から露が絞り出され、鉢いっぱいの水になった。
39それからギデオンはわたしたちの父に言った、「どうかお怒りにならないでください。もう一度だけ言わせてください。もう一度だけ、この羊の毛で試させてください。どうか羊の毛だけを乾いたままにして、地面全体には露をおかせてください。」
40その夜、わたしたちの父はそのようにされた。羊の毛だけが乾いていて、地面全体には露がおりていた。