泥沼から引き上げられて
指揮者によって。ダビデの詩。
詩はすでに与えられた救いから始まる。泥の中から引き上げられ、足は岩の上に据えられ、新しい歌が与えられた。そして前へと向きを変える。いけにえよりも従順が求められているからだ。それでも詩は苦難のさなかで終わる。罪は数えきれず、父に急いでくださいと願いながら。
40 1わたしはひたすらわたしたちの父を待ち望んだ。御父はわたしに向き直り、わたしの叫びを聞いてくださった。 2御父はわたしを滅びの穴から、深い泥沼から引き上げ、わたしの足を岩の上に置き、 わたしの歩みを確かにしてくださった。
3御父はわたしの口に新しい歌を、わたしたちの父への賛美の歌を授けてくださった。 多くの人は見て畏れ、 わたしたちの父に信頼を置くだろう。 4いかに幸いなことか、わたしたちの父を頼みとする人は。 その人は高ぶる者に向かうことなく、 偽りを追い求める者に頼らない。
5わたしの父よ、あなたが成し遂げてくださった驚くべき御業と、 わたしたちへの御計らいは数多く、あなたに並ぶ者は ありません。それらを言い表し、 告げ知らせようとしても、数えきれないほどです。 6いけにえも供え物も、あなたはお望みにならず、 かえってわたしの耳を開いてくださいました。 焼き尽くす献げ物も 罪を贖う献げ物も、あなたはお求めになりませんでした。 7そこでわたしは言いました、「御覧ください、わたしは参りました―― 巻物の書にわたしのことが記されています。」
8わたしの父よ、わたしはあなたの御心を行うことを喜びとします。あなたの律法はわたしの心のうちにあります。 9わたしは大いなる集会で、義の福音を告げ知らせました。 わたしの父よ、御覧のとおり、 わたしはその唇を閉ざしませんでした。
10あなたの義をわたしの心のうちに隠すことなく、 あなたの真実と救いを語りました。 あなたの契約の慈しみとまことを、大いなる集会に隠しはしませんでした。 11わたしの父よ、あなたの深い憐れみをわたしから 惜しまないでください。あなたの契約の慈しみとまことが、常にわたしを守ってくださいますように。
12数えきれない災いが わたしを取り囲み、わたしの罪がわたしに追いつき、見ることもできません。 それらはわたしの髪の毛よりも多く、 わたしの心はくじけてしまいました。 13わたしの父よ、どうかわたしを 救い出してください。わたしの父よ、急いでわたしを助けてください。 14わたしの命を奪おうとする者が皆、 恥を受け、辱められますように。わたしの滅びを望む者が、恥じて退けられますように。
15「あはは、 あはは」とわたしに言う者が、自らの恥に打ちのめされますように。 16しかし、あなたを尋ね求める者が 皆、あなたにあって喜び楽しみますように。 あなたの救いを愛する者が、 絶えず「わたしたちの父は大いなる方」と言いますように。 17わたしは貧しく、乏しい者です。 主なる父よ、わたしを 心に留めてください。あなたはわたしの助け、わたしを救い出す方。 わたしの父よ、遅れないでください。